人気ブログランキング | 話題のタグを見る

イギリスの俳優ベン・ウィショーの情報やベンについて。映画, 文学、美術、音楽、自然・・・ベンに通じると思われる美しいものすべて。副題はジョン ・ キーツの詩「エンディミオン」冒頭 より
by ulala1014cat
カテゴリ
全体
映画
舞台
インタビュー

写真
ニュース
ラジオ
その他
未分類
最新の記事
5年間ありがとうございました..
at 2014-10-14 19:45
Cheers ☆
at 2014-10-14 00:08
ベンママ、レッドカーペットで..
at 2014-10-14 00:07
今見ても瑞々しい ☆ Ham..
at 2014-10-13 00:07
Lilting ☆ フランス..
at 2014-10-13 00:07
I miss you so~..
at 2014-10-12 00:07
Ice Bucket Cha..
at 2014-10-11 00:07
Juliet さんもライダー..
at 2014-10-10 00:07
韓国ではもう公開になっている..
at 2014-10-10 00:07
毛玉の赤スゥェーター  ☆
at 2014-10-09 00:07
検索
記事ランキング
お気に入りブログ
ベン・ウィッシュな休日Ⅱ...
画像一覧
タグ
(35)
(15)
(15)
(12)
(11)
(11)
(10)
(9)
(9)
(9)
(8)
(8)
(8)
(7)
(7)
以前の記事
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2010年 05月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
ライフログ
その他のジャンル


『Cock 』 を観る その2

『Cock 』 を観る その2_c0218664_20261198.jpg一幕: M(Man)とJohnの関係が見えてくる。そこに女性の存在が現われたと知らされる。

二幕: W(Woman)を交え、どちらを選ぶか、三人でアパートで食事しながら話をしようということになる。W との関係の回想(再現)。クライマックスの 'Cock' を象徴するともいえる John と W とのセックス。

三幕: 会食に M の父 F(Father)もやってきて、John の決断が迫られる。プライベートなことに父親まで呼んだ怒りで、今まで我慢していた John の全ての不満が噴き出す。
     
・・・・・・・・・・

M は料理も得意で色々なことにきちんとしていて、ちょっとだらしない John のことを弟扱いしている。John はその関係に居心地の悪さを感じ始めていて、ちょっと距離を置くことにしたときに、ゲイだと思っていた自分が初めて W(女性)を好きになる。W とは知り合って二週間。John は放っておけないコケティッシュな魅力を持っているらしく、M からは’Puppy’、W からは 'Sugar' と呼ばれる。

M とは七年めの浮気(?)ともいえるのだろうか。倦怠期。上下関係への嫌気。女性の身体を初めて知った歓び。M とは考えもしなかった、家も買って家族も持ってと・・・将来への希望。だが、知り合って二週間で云わば、未知の世界へ飛び込んでしまっていいのだろうか?

何もかも完璧に近く、頼りになって、身体の every inch さえも好きな M への気持ちは今も変わらない・・・・・。七年間の同棲で情も移っている。でも、やさしくて、自分を立ててくれて身体の相性も合って家族を持っても幸せになれそうな W との将来も捨てがたい・・・・・。その狭間で揺れる John。


ベンの演技

例えば10行以上ある長ゼリフも、とんでもなくリズムがあって調子があってカラフルで字で見ると黒々しているところが、ベンがしゃべると、とにかく立体的で七色どころか十色くらいに感じられて音楽的で絵画的。そこだけでも小宇宙!!!その一瞬に地球の裏側にさえ行って帰ってくるくらいの演技!

全体的に彼の特徴である、(どこかで‘バターのよう’とも形容された)ちょっとかん高くなめらかで艶のあるすべりのいい声を堪能することができる。(私は‘ベルベットのよう’と思っている)

口角泡をとばし早口で捲くし立てても、割舌(articulation)は完璧で、言いよどむどころかまだまだ余裕がある感じ。溜めも、間も、抑揚も、起伏も、低い声でのつぶやきも、沈黙の表情も、相手との呼吸もどれをとっても絶品!

この John もベンがやらなければ、普通の若いだめ男があんなに深く悩むのがあそこまでリアルすぎるほどリアルには伝わってこなかったと思う。(ある一瞬、私はいつの間にかハムレットの独白と重ね合わせていました。)

・・・・・・・・・・

このベンの演技の上手さを讃えるのに色々言葉を選んでみたけど、充分に言い当てられるのが見つからない!
amazing, marvelous, incredible, wonderful, fabulous, awesome, awful, insane, mad, magical, crazy, ridiculous, tremendous, fantastic, lunatic, frantic, frenzy・・・・・これらの言葉を総称して、神がかり、宇宙的とでも言ってしまった方がいいのか・・・? 自分で言葉を作って ‘treBENdous’ とでもしておこうか・・・・・?
それほどこの世のものとは思えない、今までどこでも見たことのない至上の演技 ♪♪♪

つづく
by ulala1014cat | 2009-12-07 21:02 | 舞台
<< 『Cock 』 を観る その3 ベンのロンドンの舞台 『Coc... >>