イギリスの俳優ベン・ウィショーの情報やベンについて。映画, 文学、美術、音楽、自然・・・ベンに通じると思われる美しいものすべて。副題はジョン ・ キーツの詩「エンディミオン」冒頭 より
by ulala1014cat
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H ☆

バチバチっ!
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ビリビリっ!
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by ulala1014cat | 2012-10-07 20:42 | 写真

ベン・ウィショー すごいお宝映像が・・・・・!

<Ben Whishaw Post - "The Half">
http://community.livejournal.com/ohnotheydidnt/44000673.html

The Half - the photography of Simon Annand

c0218664_949203.jpg


 
とにかく行ってみてください。

Cock の上演30分前の楽屋風景の全て!
ベン、歯を磨いたり、舞台袖での待ち姿、リラックスのためのステージでのダンス・・・・3人で例のダサい曲の変な踊り、寝転がって大の字で精神統一などなど・・・
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by ulala1014cat | 2010-02-17 09:23 | 舞台

『Cock 』 を観る ― おまけのおまけ

Andrew Scott に遭う!
今回のイギリス行きは 『 Cock 』 が主な目的だったけど、この際だからという目的も色々と果たした。11月6日から映画館にかかっていた 『 Bright Star 』 も当然のことながら観た。これも3回。

観たのが始まって3週間経っていたから上映館や時間が限られてきていたけれど、まだまだやっていてよかった。街なかのにぎやかな映画館よりちょっとひなびたじっくり観られるところがよいなと思った。結局3日とも Piccadilly Circus の近くの映画館で観た。あちらは金曜日がプログラム切り替えなので、水、木、金と昼間観た私は、水、木はかなりすかすかのシネコンで、ゆったりとだが逆に淋しくもあった。
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そのシネコンで3日め。ロビーで開場を待っていると、視線の先に見覚えのある顔が・・・・!昨日、一昨日と Cxxk で観た Andrew Scott ではないか!!!女性を同伴して彼も開場を待っている様子だった。もうもう懐かしい感じさえして、バッグから Cxxk の上演台本を取り出すと、何の躊躇もなく近づいて行って「Is it you, Andrew?」などと馴れ馴れしく声をかける私・・・(ベンじゃないので緊張もしない)。 台本を示して、「昨日、一昨日と観て、ベンから台本にサインももらいました。今夜も行って、明日日本に帰るんです!」と熱烈なファンぶりをアピール。(でもベンの、なんだけど・・・。考えてみたら Andrew の演技もかなり凄かったのにそれには全然言及せず失礼な私・・・。Andrew ご免なさい!)

Andrew、少し驚いて、「それはすごい、3日も観るなんて・・・」と言うので、私「実はベンのファンで、舞台を観るためにわざわざ日本から来たんです。だから3回くらいはみないと・・・・・。こうやって昼間は映画も観てます。」などとミーハーさらけ出し。すると Andrew 「Yeah, Ben is amazing!」と言った。さすが、共演者も認めるベンの凄さ・・・!

「よかったらサインするよ」と言って、にこにこ相槌を打ってた横の同伴の女性がわざわざボールペンを出してくれて Andrew 左利きでサインしてくれた。二人ともいい感じだった。「See you tonight!」と言って別れた。その後、開場し、二人は前の方、私は真ん中の左端で Bright Star を観た。

そして、夜 Cxxk を観て、出待ちでベンを待っていると、Andrew が先に出てきたので舞台がよかった感想を述べ、昼間のお礼を言うと、「Safe journey!ベンはもうすぐ出てくるよ」ってすっごくいい人だった。

Katherine Parkinson の映画を観る
行きの飛行機の中のオンデマンドで3本映画を観た。この舞台でベンと共演の Katherine Parkinson が出ている 『パイレーツ・ロック The Boat that Rocked 』、1月からのニューヨークの舞台『 The Pride 』で共演する、ヒュー・ダンシーの出ている 『 Adam 』、Kill Your Darlings(何とこの映画、情報によると実現しないことになりそうだとか・・・ショック!) で共演予定だった Jesse Eisenberg が出ている 『Adverntureland 』。

c0218664_17503353.jpg『パイレーツ・ロック』は、日本でも上映されましたね。60年代が舞台で、当時政府の規制により公けには放送できないロックを海上の船からがんがん流すという最高にクールなぶっ飛んだ映画。当時のロック満載でまるでミュージカルのようでもあり、色彩もサイケな感じでカラフル。何と言ってもオールスターキャストのように豪華な俳優陣!フィリップ・シーモア・ホフマン、ビル・ナイイ、リス・エヴァンス、ケネス・ブラナー。脇役だったけど、エマ・トンプソン。配役のすごさはさすがラブ・アクチュアリーの監督。

キャサリンはサザエさんのような黒髪でなんともいい味を出すバイプレイヤー。何とレズビアンの役だった。もう一回、字幕付きで観たいものだ。


彼女の Cock の演技にもあんなに素晴らしかったのに何も praise しなかったなあと思って3日めが終わってベンより先に出てきた時、「Thank you!」と言いながら拍手したら、彼女も「Thank you」と言って笑いながら通り過ぎた。とっても普通な感じなんだけど、憎めない可愛さとおちゃめな話し方が魅力!



Eddie Redmayne が 『 Cock 』 を観劇
以前ニューヨークタイムズの取材で4人の若手英国俳優がインタビューされている動画がアップされていましたが、その筆頭に出てくる Eddie Redmayne が私が観に行った最初の夜に観に来ていました。ベンは若手の俳優仲間からも注目されているのかしら、やっぱり? 私の対角線上の席に座っていたEddie、すっごく真剣に舞台に見入っていた。ベンの演技なのか脚本の面白さなのか・・・?


『 Cock 』 脚本お薦めします!
ここでこんなに面白い、面白いを連発している上演台本。是非お読みになるといいと思います。

COCK a play by Mike Bartlett

Royal Court Theatre のブックショップか(アマゾンでももしかして?)
www.methuendrama.com でも手に入るかと思います。

演劇人か演劇ファンかベンファンだったら放ってはおけない面白さです!
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by ulala1014cat | 2009-12-21 17:32 | 舞台

『Cock 』 を観る ― おまけ

ベンと話す☆c0218664_11263227.gif
せっかく飛行機に乗ってまで観劇に行った私。3夜続けて行くからには一度はベンにも直に会いたい!と舞台後の出待ちを決行。でも3夜連続はさすがにストーカーみたいで自分でも気持ち悪いので、1夜めと3夜めだけにしておきました。

1夜めは、(昨年の Some Trace of Her の時もサインをもらったけどそれでも)すっごく緊張して、直前までどうしようか周りの状況をみてから決めようとドキドキしてステージドアの所へ行ってみました。
そこには(客席で私の対角線上に座ってじっとベンの演技を見つめていた)真面目そうな若い男の子が外で寒そうに一人で待っていたので「占めた。この感じならできる!」と思いその子の横に並びました。さてさて、ベンは出てきて話をしてくれるのだろうか・・・?

と、本当にいくつになっても女子高生のように心臓をばくばくさせながら待っておりますと、最初にPaul Jesson、Andrewと出てきて、ベンはKatherine と連れ立ってちょっと急ぐ様子で出てきました。
その男の子と私はささっとベンの方に駆け寄り、ベンは ‘おー、今日は出待ちがいるのか?’みたいにびっくりしてサッと男の子の持ってる台本にサインしてあげ、私にもしてくれようとしました。私のボールペン、早いうちからノックして構えていたので乾いちゃって色がでなかったみたいで、ベンは自分で持っていた要らないDMハガキみたいなのにぐじゅぐじゅって試し書きしてから台本に書いてくれました。

とにかくとても急いでいる感じがしたので、今日のところはあっさりと書いてもらうだけにしようと思い、それでも書いてくれている間に「とても感動しました。最後の方は泣きそうになりました。」と伝えると、ベンは「Yeah, it’s a little bit sad story!」とセリフのような音楽的な口調で答えてくれて、私が「Johnに共感を覚えました。」って言ったら「Oh,I’m glad you said that. Because some don’t・・・・」って一応会話が成立?横にいたKatherineも終始にこにこ。別れを告げて、二人は劇場のバーに消えて行きました。


2夜めは我慢して出待ちはしない予定。舞台を観る前に知り合いと劇場のバーで待ち合わせ。早めに着いた私は軽食でもとろうと席を探すと、な、なんとベンがAndrew、あと白髪の老婦人2人とテーブルで飲み物を飲んで楽しそうに談笑しているではありませんか!!!

私はちょっとあせって、見られまいと身を隠すようにベンを遠目に眺められる席を探す。この劇場の大きいメイン劇場でのもう一本の舞台と、Cxxkともに上演前で、バーはその前に腹ごしらえする人びとで混んでごった返しだったけど、ちょうどよい柱の影の斜めの位置に空席があり、私はそこに陣取って知り合いを待った。その間ちらちらベンをストーキングしながら・・・・・。ベンはスパークリングのミネラル・ウォーターを飲みながら、時折り例の首をくねっとかしげる仕草をしながら笑ってた。でもそれも5分くらいで、役者2人は舞台の準備で老婦人に別れを告げて楽屋の方に去って行きました。ベンはいつもの、背中をなでなでしながらのやさしくて深いハグを二人の老婦人に残して…。(あれはAndrewのおばあちゃんとその友だちか誰か?と勝手に推測)

もう、いつものことだけど、そのあとにとってもしあわせな空気が漂っていました。ステージにもステージ・ドアの周辺にもバーにまで幸せなオーラを振りまく我らがベン!なのでありました☆☆

舞台後にちょっとステージドアのところを見たらその時は5人くらいが待っていました。
が、私はじっと我慢でそのままホテルへ直行。


そして3夜め。舞台も白熱で感動もひとしお!
この夜は8人くらいがステージ・ドアのところで出待ち。
私はわざわざサインペンを買って、今回はちょうど発売になっていた『Words for You』のCDのジャケットに書いてもらうことにしました。私の前の人たちはブロマイドみたいなのに何枚もサインしてもらう人もいれば、カメラで写真も何枚も・・・・・!私は「おとといもらったのにまたきたの?とあきれられるかしらと心配していたのに、こんなのもあり?」とちょっとぶ然としたけれど、ベンは何も言わず淡々とサインしていました。人数10人足らずだからかしら・・・?(スターってファンのおもちゃなんだなってちょっと思った。)

さてとうとう私の番。舞台の感想をちょっと言って、これは切り札だからちょっとなあ・・・・・?とは思ったけど、本当のことなので「日本からこの舞台を観るためにわざわざ来ました。今夜で3日めです」と言っちゃった!するとベンは少し驚いた様子で「It must be a long journey!」とまたまたリズムのある音楽的なあのちょっと高い声で言ってくれたのです。この上なくやさしい口調だった ♪ それに酔いしれてボーっとしてしまい、はっきりとした言葉は覚えていないのが悔やまれるのだけれど、多分「3回も観ると色々感じるところもあるだろうね」みたいなこと言ってくれたのだと思う・・・・・ああ、せっかくだったのに判らなくて悔しい!

「What’s your name?」と聞いてくれて、「***」と答えるとすらすら書いてくれた。その間にも私「どの作品でもあなたの演技には感銘を受けています」みたいなことを言った気はするけど自分でも定かでない・・・。ベンが書いたのを返してくれたので、「Thank you so much!」と言って握手を求めて右手を差し出すと、な、な、何とベン様その手をくいっと引き寄せてハ、ハグをしてくれたのです♪♪♪ ベン、黒っぽいウールのロングコートを着ていて何だかコートごとふわっとしてほわっとして温かくて宇宙のエーテルに包まれるような大きな安心感に満ちたハグだった☆☆☆☆☆もうもう、夢心地・・・・・!!!

その場を立ち去りがたく、必死のことで「Good bye!」と言ってなんだか私ベンの方を向いたまま後ずさりで歩いたような気がする。ベンもそれを察知したのか、もう他の人にサインを始めていたのに、こっちを見てくれて、な、な、何と投げキッスをくれたのです♪♪♪ 「Good Luck, I mean for everything」という言葉も!(もおもお天にも昇る気持ち~~~~~*)
「何があっても生きていける!いや、今死んでもいい!」と、矛盾したバカなことを思いながら、地につかない足でホテルへの帰路に着きました。

そしてそして、まだまだおまけがあったのです!
サインしてもらってる間、舞い上がって、もらったサインを見ないで帰ってからのお楽しみにしておいたのですが、帰ってからものものしくジャケットを出しサインを拝もうとしたところ・・・!なんとそこには「To ***、with deep love BEN WHISHAW x 」と記してあったのです! ♪deep love ♪ 今回は deep とついている~~~!!ベンさまったらベンさま。ちゃんと押さえどころをわかってらっしゃる~?あの短時間に?さすがの機知とやさしさ☆☆☆ もうこれ以上惚れさせないでー。


*******
あまりの体験にちょっと浮かれてミーハー丸出し・・・失礼しました。
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by ulala1014cat | 2009-12-19 11:37 | 舞台

『Cock 』 を観る その7

役者の上手さ
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Ben Whishaw, Katherine Parkinson, Andrew Scott, Paul Jesson

すっごく実力が拮抗したキャストだったと思う。ベンも相手に不足なし、って感じ・・・。
もちろん、ベンの浮世離れした演技はどんなに上手い役者とも違う次元のものなので、そのベンの演技に他の役者も引っ張られて、普段でもハイレベルな演技力に加えてそれ以上のプラス α が加わった舞台になっていたと思う。(褒めすぎかしら?・・・笑)

W 役 Katherine と F 役 Paul は以前ここ同じロイヤル・コートの『Seagull かもめ』でも共演したらしい。(上演台本のプロフィールより)。そして Katherine はこのほど、 Best Comedy Actress Award をもらったらしい。
テレビの 人気番組 『The IT crowd』 というのでもとってもいい味出していたそうです(ITの会社を舞台にしたコメディで、YouTubeでちょっと断片が観られる)。

ベンも、BBCのドラマ『クリミナル・ジャスティス』で国際エミー賞に輝いたし、おめでたい☆

プロフィールによると、Andrew Scott も 舞台ではオリヴィエ賞、 アイルランドのFilm&TV Award で男優賞を受賞している。今度、BBCの 『Naked Lennon』 という作品にポール・マッカートニー役で出るらしいです。

イギリスの Gay 事情 
一番驚いているのは、M の父 F の、息子に対する寛大さ!
まあ、7年間同棲した相手と別れることになるか否かの、一人息子の一大事に駆けつけるわけだし、M の母親も亡くなって一人暮らし、という設定なので思いやりも深くなっているのだろうが、あんなにも‘Gayのカップル’ということに偏見がなく寛大なのか?と、びっくりした。「ノーマルな生活が・・・・」とか「本当に血のつながった孫が・・・」というようなセリフも出てくるけれど、「私は本当に二人(我が息子とJohn)が幸せになるのを望んでいる」というのが言葉からも言外にも感じられる。

と書いて気づいたけれど、やはりこれも作者 Mike Bartlett のひねりなのかもしれない。本当はイギリスも社会として偏見はまだまだあるけれど、この父親を通して踏み絵のように試そうとしているのかも・・・・・?

(どなたか、Gay事情に詳しい方、ご存じでしたら教えてください。)


毎日違う観客のバイブ
今回、幸運にも3夜連続して同じ芝居を観ることができた。
毎日、客層も微妙に違うし、それによる役者の乗りも違う、役者同士のアンサンブルのバイブも違う。それ自体も面白かった!

客層は、一日めは、若い客が多く、(私も初めてだったし)、何となく笑いにも遠慮があるように思った。総じて一番笑いが少なかった。2日めは、ゲイらしきカップル、年配の男性が多く、笑うポイントが絶妙だった。最後のカーテンコールで、「ブラボー!」が出た。3日めは、男女ともに年配の連れ立った二人連れ、一人で来ている演劇ファン、演劇人らしき人たちが多く、とにかくよく笑って、S☆Xシーンでももうものすごい笑い方だった。
カーテンコールでも、ヒューヒューと囃す声(大向うがうなった感じだった)。

ベンの演技も前2日と3日めが、(私には)明らかに違って感じられた。前2日はちょっと甘えて甘ったるい感じの演技だったが、3日めはちょっと突き放してふてくされた感じの演技。ふさぎ込んで泣く時もかなり深く入ってしまっていた。全体で40回くらい上演するので、毎回色々と試し甲斐はあるだろうなあ、と思った。またそうしないと自分でもつまらないのだろうと・・・・・。

公演=大成功!
会場を後にする時の気持ちは、どこかのレビューでも書かれていた、若い才能が結集!作者と役者と演出家の絶妙のアンサンブル!パイン材で作られた客席さながら、IKEA の家具さながらの爽快感☆だった。

*****
いやー、こんなに満足感の得られる舞台、役者ぞろいの舞台がたったの15ポンドで観られたイギリス演劇界の懐の深さにも感銘を受けずにはおられない稀有な体験をさせてもらいました!
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by ulala1014cat | 2009-12-19 09:56 | 舞台

『Cock 』 を観る その6

泣いちゃうラスト
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この写真は三幕の最後の方の、W があきらめて去った後、M が John の機嫌をとりなしてやり直しを持ちかける場面。でも、私が観た日(11月25~27日)はこのように John は顔を上げてはいなかった。もうずっと頭を抱えて鼻をずるずるしてうつむきっぱなし・・・。時間にするとかなりの時間 下を向いていたのではなかろうか・・・?(この写真が撮られたのは、プレスナイトの日。確か11月19日。舞台は生もの。どんどん進化していく・・・・・)

M がデザートの用意をして(或いはいたたまれず身を隠し)キッチンにいる間から、W と F にこれからどういう道を選ぶのか、平たく言えば M と W のどちらとやっていくのかの人生最大の決断を迫られる。M が戻ってくるが、チーズケーキどころではない場の雰囲気・・・・・。

もう John の口は貝のように開かない。他の3人固唾をのんで John の口から出る言葉を待つが、とうとう何も出ては来ない。

W はとうとう業を煮やし、去ろうとする。「帰る前にお願い!一度でいいから私を見て!」との心底の懇願にも John は応えようとはしない・・・・・。後ろ髪を引かれるように行ってしまう W。
(この辺、W 役のキャサリンも渾身の演技!)
それでも下を向いて鼻をすすっているだけの John。頭を上げることはできない。

気まずい雰囲気に F が M に「私は帰った方がいいかい?それとも泊まっていこうか?」と聞く。M は「泊まっていって」と頼む。M と John 二人にした方がいいと別室に去る前に「私は二人とも愛してるからね」と言葉を残す。

二人になって M は John に「子どもがほしかったら、色んな手段はあるよ」とか、John がW と夢見たことの提案をあの手この手で持ちかける。やさしくしてみたり、おどけてみたり・・・。
それでも John は泣いたまま。どうしても自分で答えを出すことはできそうにない。

少しして、「頼むから奥の部屋に引っ込んで、僕を一人にして考えさせてくれないか?その方がよく考えられそうだから・・・」とやっとのことで言葉を発する John。でもまたすぐに頭を抱えてうつむく・・・・・。

M もわかっていて、「それが君の genetic laziness (遺伝子学的怠惰さ)なんだよ」みたいな決定打。それでも、次の瞬間には John が顔を上げてここに残ると言ってくれるのを期待もしている。

終盤 M のこの期に及んで無粋なセリフ。「この部屋を出る前にクッションを持って、電気を消すのを忘れないように・・・」(John を奮い立たせるためにわざとなのか、M の几帳面さを強調するためなのか・・・。)

そしてM 自ら 「Yes」 と John が返事した真似 ・・・・。John の応答はなし・・・・・。
M  「Say it(そう言って)」・・・・・。(もうすでに M 役のアンドリューの目にも涙。)
(それから何度もニュアンスを変えた) Say it. (何度も何度も・・・。) Say it. Say it. ・・・・・・・ 
(もう、この辺 観客の胸もつぶれそう!) ・・・・・ Say it.
・・・・・・ Say it. ・・・・・(最後の) Say it.

(幕=lights off)

役者の上手さについて語りたいので、まだつづく・・・
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by ulala1014cat | 2009-12-10 21:35 | 舞台

『Cock 』 を観る その5

S☆Xシーンの大笑い
さて、題名 ‘Cock’ のこの舞台の最大の見せ場?John と W のセックスシーンだが、とにかく笑わせてくれる。
まず、ステージに対角線上に立っている二人が徐々に距離を縮めて近づいていく過程で、数々の小憎い表現の連続。ピロー・トークのはずが、観客はいつのまにかそれも忘れ、二人のスタンダップ・コメディのような絶妙なやり取りに乗せられて興じるのである。そうしながらもそれが艶めかしい場面だというところにも戻ってこなくてはならない・・・(この辺りは脚本が白眉)。その切り替えもたたみ掛けも言葉選びも絶妙なのである。この辺は脚本の上手さに加えて、演出家と役者のそれぞれの技量の最大のコラボレーションといったところだろう・・・☆
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John 今まで全く男性の身体しか見てこなかった。でも今、今この瞬間を何と言ったらいいんだろう?
W   何って?
John 何というか、とにかくすてきだ!
W   ‘Travelodge トラベロッジ’ みたいな感じ?適当に心地よくってお手軽なホテルの部屋に着いた!みたいな?
John 違う!形だよ!そこから何かを感じる・・・!
W   よかったら触っていいのよ。難しかったら、ビギナーズガイドをひも解くように・・・。
でも・・・。繊細に・・ ね・・・。
John そ、そんなにヘアーがあるものだとは思わなかった・・・
W   多い方じゃないわ・・・
John 違う、そういう意味じゃなくて・・・・
W   もし何なら、私を男性と思ってトライしてみても構わないわ・・・その方がやり易かったら・・・・
John いやそういうことじゃない!・・・どう言ったらいいんだろう・・・・?・・・・・う~ん・・・・
W   AAAHHH
John えっ? 今のはいい意味のaaahhh なの? それとも悪い意味?
W   いい意味よ。今のはちょっと・・・何ていうかあなたのその・・・今、具体的には何をしようとしたの?
John 自分でもわからない・・・
W   違うわ、あ、止めないで・・・。止めないで!ちょっと変わってるけどそんな意味で言ってるんじゃないの。ただ、何だか私、科学の実験台になったような気がしてきた・・・。あなた、私の身体のどこがどう 反応するのか刺激を与えながら探っているような・・・・うぅぅ~・・!
John  じゃ、こんな丸描くとかは・・・
W    丸?・・・・・いいわ。いい!
John  じゃあ、これは・・・?

・・・・・・・・・・ 
などなどと、もう可笑しい会話は続くのでありますが、ここに延々と全部載せてしまっていいものかどうか・・・?この後、in とか、hard とか、up とかのキーワードが出てくるほか、もう3箇所くらいの爆笑描写の山場があります。
とにかく洒落ていて、小憎い会話センスには脱帽です♪

ベンと W を演じるキャサリンが、このセリフを大真面目に演じている中、合間、合間に観客の大爆笑が入るわけだが、その集中力たるや如何ほどのものかと思う。涼しい顔をしてあれだけの笑いを取るのも脚本もさながら、さすがの演技力 + コメディ・センスである ♪♪♪


つづく
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by ulala1014cat | 2009-12-10 14:11 | 舞台

『 Cock を観る 』 その4

シンプルな装置と演出
c0218664_16471948.jpg
装置と小道具が全くないというのはお伝えしましたが、音楽も全く流れません。照明も最初から観客席もステージもてかてかに電気を点けたままで客席は明るく、観客の顔もばっちり見えたまま。スポットライトもなければ、明暗やカラーでニュアンスをつけるという演出も一切ありません。カーテンのようなもので覆ったり、仕切ることもありません。とにかくむき出しの明るいステージにただ役者がいて演技し、あるのは、ひとつの‘ポ~ン’というチャイム音が唯一場面転換の合図であり音響効果。

セリフでも、John が Kiss me と言ったあとも、実際にキスはせず、少しの間の後でThank you という言葉が返って、観客は、ああ、したのだ… ということがわかります。(実際、M とも W ともチュッ、チュッと立て続けに軽く3、4回するのは1回ずつあったけれど、ディープなものは会話上だけ。)

M がキッチンで料理の用意をしていることになっている間、「今日の料理には赤がいいか、白がいいか」などとの会話のあと、John が Wと F にワインを注ぐシーンもあるけれど、注ぐジェスチャーもなければ、グラスを掲げて口に運ぶなどの身振りもありません。コートの脱ぎ着もただ会話上だけで、実際コートも着ていません。

それだけに、観客のイマジネーションは大いに膨らみ想像の世界を楽しむことができます。


現代的センスあふれるセリフ、アイロニカルな会話

M に好きになった女性はどんな人なのかと聞かれ、John は苦し紛れにShe is manly と答える。‘manly=男っぽい’――John の M を傷つけたくないやさしさと、裏返せばことを荒立てたくない、ずるさからくる緩衝材としての嘘だったのだが、それがあとあとまで F(Father)も含み大笑いを巻き起こす。

c0218664_18352134.jpg「男っぽいって?背が高くて手が大きいとか?肩幅が広い?Penisでもあった?」(観客大爆笑!)と M に問いつめられる。John はもうこの段階で自分の発した言葉への責任は放棄している。
W が会食にやってくる。「ご免なさい。男っぽくしようと頑張ったんだけど、やっぱり頭は剃れなかったし、選んだGパンもこんなへんなのよ!」と申し訳なさそうでもあり半ばやけでもある。(無論、実際の服装はフェミニンなワンピースのままである。)

その他、John が W と将来の夢を語り合う中に「パリに旅行して、家を探して IKEA の家具を二人で選びに行って、最初の子どもがJackで次の子がCatherineでクリスマスには丸いテーブルに孫もみんなで集まって・・・・・」というのが出てくる。(およそ今までのベンの役柄からは想像できない家庭的な会話で新鮮だった。)

John が M への不満をぶちまけ、W の良さを叫びまくるシーンでは、「彼女の料理は母親から伝授された心こもったもので、君が作る気取ったGuardian(新聞の一紙)のレシピからなんかじゃない!」とか、M の「君の話で僕の首はエクソシストのように180度回転しちゃったよ」という言葉。ジム・ヘンソンの『ラビリンス』やBlue Peter という(ピンポンパンのような)子ども向け番組の‘ルド’というキャラクターの名まえが出てきたりもする。

最後の方の、決断を迫られた John がどうしても答えを出せないでいる時、料理と称してキッチンに姿を隠していた M が、悩み崩れる John を尻目に困り果てている W と F のところに「デザートのチーズケーキができた」と持ってくる。そのセリフも「これは John の大好物だからどんな不利な状況のときも、絶好のワイロなんだ」 というもの。でも・・・・・。そのワイロは今回は功を奏するのだろうか・・・・・?


つづく
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by ulala1014cat | 2009-12-09 16:51 | 舞台

『Cock 』 を観る その3

題名" Cock ” ならではを象徴するセリフ、キュンとくるベンのセリフc0218664_17373228.jpg
さわりは、John が M に<浮気>話を切り出すところから始まる。それがこともあろうに<女性!>ということで、M のショックは幾ばくかと思うが、John としてみれば「こうなっちゃたんだからしょうがない。かえって新しい世界が拓けて自分はわくわくしている」くらいに思っている。でも、M のことを好きなことには変わりはない。それが解っていて M がいちゃいちゃしようと近づくと、Johnは「近づかないで!距離を保ってそこに置物の犬のように立ってて!」とか、「僕のために服を脱いで身体をもう一度よく見せてみて」などとねだり、自分の M への気持ちを客観的に見極めようと努める。「おしりの引き締まったその部分が好き」とか、その時、M のあそこが反応して、“象みたい”とエロい状況になってきたりして結局冷静な判断はできない。c0218664_17405693.jpg(この辺りも全てセリフのみで進行し、実際に服を脱いだりはしない。)

形勢が不利になると、上目使いに”Kiss me” と M に甘えてみたり、W が「あなたみたいな人、どうして好きになっちゃったのかしら?!」というくだりがあって、John はすかさず(ちょっと鼻にかかったような声で) ”my eyes!” とはさむ。「目なんだ!他は特にハンサムとは言われないけど、目がいいってみんな言うんだ!」と憎いことを言ったり、M に、「言っとくけど、君は自分で思っているよりいい男じゃないよ。僕がいてラッキーなんだよ、わかってる?」などとしたたか。見た目にゲイらしい服装も化粧もしていない分、このような会話でコケティッシュさ、チャーミングさを醸し出していた。
セックスでは M とはそれほどよくなかったということなのか、W とのセックスがよかったと「彼女のvagina を触ったり見たり・・・それが歓びだ」みたいなことを大声で叫ぶJohn。
この辺全体を題して ultimate bitch fight!(究極のメス犬対決!=痴話げんか)

c0218664_2083727.jpgさて、クライマックス?の W とのセックスシーンだが、観客はここでも度肝を抜かれる。
先に述べたように家具は一切ないので当然ベッドもない。会話だけで、徐々にたたみ掛け、盛り上がりは、丸いステージに対角線上に相対して立っている位置から、二人ゆ~っくり、ゆ~っくりとリズムを合わせて横にスウィングしながら、次第に弧を縮めていく。会話もゆ~っくりたゆたうように W が女性経験初めての John を導いていく。

そして最後の瞬間はおでこをくっつけながら、ahh とか oh とか yes!の短い言葉。
その合間に大笑いの会話が入る。

つづく
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by ulala1014cat | 2009-12-08 19:37 | 舞台

『Cock 』 を観る その2

c0218664_20261198.jpg一幕: M(Man)とJohnの関係が見えてくる。そこに女性の存在が現われたと知らされる。

二幕: W(Woman)を交え、どちらを選ぶか、三人でアパートで食事しながら話をしようということになる。W との関係の回想(再現)。クライマックスの 'Cock' を象徴するともいえる John と W とのセックス。

三幕: 会食に M の父 F(Father)もやってきて、John の決断が迫られる。プライベートなことに父親まで呼んだ怒りで、今まで我慢していた John の全ての不満が噴き出す。
     
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M は料理も得意で色々なことにきちんとしていて、ちょっとだらしない John のことを弟扱いしている。John はその関係に居心地の悪さを感じ始めていて、ちょっと距離を置くことにしたときに、ゲイだと思っていた自分が初めて W(女性)を好きになる。W とは知り合って二週間。John は放っておけないコケティッシュな魅力を持っているらしく、M からは’Puppy’、W からは 'Sugar' と呼ばれる。

M とは七年めの浮気(?)ともいえるのだろうか。倦怠期。上下関係への嫌気。女性の身体を初めて知った歓び。M とは考えもしなかった、家も買って家族も持ってと・・・将来への希望。だが、知り合って二週間で云わば、未知の世界へ飛び込んでしまっていいのだろうか?

何もかも完璧に近く、頼りになって、身体の every inch さえも好きな M への気持ちは今も変わらない・・・・・。七年間の同棲で情も移っている。でも、やさしくて、自分を立ててくれて身体の相性も合って家族を持っても幸せになれそうな W との将来も捨てがたい・・・・・。その狭間で揺れる John。


ベンの演技

例えば10行以上ある長ゼリフも、とんでもなくリズムがあって調子があってカラフルで字で見ると黒々しているところが、ベンがしゃべると、とにかく立体的で七色どころか十色くらいに感じられて音楽的で絵画的。そこだけでも小宇宙!!!その一瞬に地球の裏側にさえ行って帰ってくるくらいの演技!

全体的に彼の特徴である、(どこかで‘バターのよう’とも形容された)ちょっとかん高くなめらかで艶のあるすべりのいい声を堪能することができる。(私は‘ベルベットのよう’と思っている)

口角泡をとばし早口で捲くし立てても、割舌(articulation)は完璧で、言いよどむどころかまだまだ余裕がある感じ。溜めも、間も、抑揚も、起伏も、低い声でのつぶやきも、沈黙の表情も、相手との呼吸もどれをとっても絶品!

この John もベンがやらなければ、普通の若いだめ男があんなに深く悩むのがあそこまでリアルすぎるほどリアルには伝わってこなかったと思う。(ある一瞬、私はいつの間にかハムレットの独白と重ね合わせていました。)

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このベンの演技の上手さを讃えるのに色々言葉を選んでみたけど、充分に言い当てられるのが見つからない!
amazing, marvelous, incredible, wonderful, fabulous, awesome, awful, insane, mad, magical, crazy, ridiculous, tremendous, fantastic, lunatic, frantic, frenzy・・・・・これらの言葉を総称して、神がかり、宇宙的とでも言ってしまった方がいいのか・・・? 自分で言葉を作って ‘treBENdous’ とでもしておこうか・・・・・?
それほどこの世のものとは思えない、今までどこでも見たことのない至上の演技 ♪♪♪

つづく
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by ulala1014cat | 2009-12-07 21:02 | 舞台