イギリスの俳優ベン・ウィショーの情報やベンについて。映画, 文学、美術、音楽、自然・・・ベンに通じると思われる美しいものすべて。副題はジョン ・ キーツの詩「エンディミオン」冒頭 より
by ulala1014cat
カテゴリ
全体
映画
舞台
インタビュー

写真
ニュース
ラジオ
その他
未分類
最新の記事
5年間ありがとうございました..
at 2014-10-14 19:45
Cheers ☆
at 2014-10-14 00:08
ベンママ、レッドカーペットで..
at 2014-10-14 00:07
今見ても瑞々しい ☆ Ham..
at 2014-10-13 00:07
Lilting ☆ フランス..
at 2014-10-13 00:07
I miss you so~..
at 2014-10-12 00:07
Ice Bucket Cha..
at 2014-10-11 00:07
韓国ではもう公開になっている..
at 2014-10-10 00:07
Juliet さんもライダー..
at 2014-10-10 00:07
毛玉の赤スゥェーター  ☆
at 2014-10-09 00:07
検索
記事ランキング
お気に入りブログ
ベン・ウィッシュな休日Ⅱ...
画像一覧
タグ
(35)
(17)
(15)
(12)
(11)
(11)
(11)
(10)
(10)
(9)
(8)
(8)
(8)
(7)
(7)
以前の記事
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2010年 05月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
ライフログ
その他のジャンル


タグ:舞台 ( 9 ) タグの人気記事

ベン・ウィショー作品歴  The Ultimate Filmography

あけましておめでとうございます!
新年第一弾は、おさらいとしてざっとベンのフィルモグラフィーとステージグラフィーを写真と大まかな役どころで紹介。(ファンまでではなくても、基本的なベンのことを知りたい方もいらっしゃることを期待して・・・)他にも出演作品はありますが、ここでは主だった作品のみです。


c0218664_0191486.jpg
映画『My Brother Tom』(2001)
役名:トム
監督:Dom Rotheroe
自分の出産時に母親を亡くし、父親に性的虐待を受ける高校生を演じ、その繊細
かつ痛烈で難しい役どころを若さに似合わぬ成熟した演技で見事に表現。
British Independent Film Award で Most Promising Newcomer 賞受賞


c0218664_022127.jpg舞台『Hamlet』(2004) Old Vic Theatre
役名:ハムレット
演出:トレヴァー・ナン
王立演劇アカデミー(Royal Academy of Dramatic Arts)卒業後初の大舞台。
イギリス演劇史上最年少23歳でハムレットを演じ、その若さに溢れ、絶妙、鮮烈な演技は一夜にしてウエスト・エンドにセンセーションを巻き起こす。一躍実力を認められその後『パフューム』の主役抜擢となる。





c0218664_0251130.jpg
映画『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』(2005)
役名:キース・リチャーズ
監督:スティーヴン・ウーリー
ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズの若き日々を演じる。
多少美化されたキースではあったけど、落ちぶれたブライアンを最後まで
気遣う、脇役ながら男前でかっこいい役どころ。


c0218664_0295081.jpg
映画『パフューム ある人殺しの物語』(2006)
役名:ジャン=バティスト・グルヌイユ
監督:トム・ティクヴァ
共演者:ダスティン・ホフマン、アラン・リックマン
主役を探していたプロデューサーと監督がロンドンの舞台で『ハムレット』を観て「グルヌイユは彼しかいない」と、大抜擢。ベンは見事にその期待に応え、一躍映画界からも注目される。ほとんどセリフのない身体的かつ精神的な演技で、究極の殺人鬼の本質を具現し、荒唐無稽ともいえる希代の小説の主人公にリアリティをもたらし、その稀有な才能を見せつけた。
共演のダスティン・ホフマンをして「10万人に一人の逸材」と言わしめる。
原作は全世界で1600万部のベストセラー、ドイツのパトリック・ジュスキント作『香水』。




c0218664_033242.jpg
映画『アイム・ノット・ゼア』(2007)
役名:アルチュール
監督:トッド・へインズ
共演:ケイト・ブランシェット、クリスチャン・ベール、リチャード・ギア、シャルロット・ゲンズブール
6人の俳優がボブ・ディランを多角的に演じる。
ベンはその6人の内の一人で、フランスの詩人アルチュール・ランボー風のディラン。
狂言回し的登場で、節目節目に哲学的な言葉をはさむのみ。他の役者とも絡まず
単独カットのみだが、不敵でアナーキーな雰囲気抜群。


c0218664_036218.jpg
舞台『Some Trace of Her』 -ドストエフスキー『白痴』の舞台化  (2008) National Theatre
役名:ムイシュキン公爵
演出:ケイティ・ミッチェル
ベン自身、10年来ファンだという演出家ケイティに自ら出演交渉した、彼女の前作チェーホフの
『かもめ』のコンスタンティンに続き、ここでも主役を演じる。ビデオカメラ6台を駆使し、
プロジェクター画面にもフォトジェニックな映像を作り出しながらの多層的、
マルチメディアで斬新な舞台。ドストエフスキーは『白痴』で、キリストのような計りしれなく
限りなく美しい人を描きたかったというが、ベンはそれを地でいく存在感。


c0218664_0392187.jpg
映画『情愛と友情-Brideshead Revisited』(2008)
役名:セバスチャン・フライト
監督:ジュリアン・ジャロルド
共演者:エマ・トンプソン、マイケル・ガンボン、マシュー・グード
イーヴリン・ウォーの原作『ブライヅヘッドふたたび』の映画化。
20数年前に連続ドラマ化もされた文芸作品。
カトリックの貴族の家に生まれオックスフォードの学生、そしてゲイでもあるセバスチャン。
その家庭環境とセクシュアリティに悩む繊細な青年をベン特有の持ち味で熱演。
(『パフューム』ではファンにならずも、このセバスチャンにノックアウトという文学少女も
少なくない。)
オックスフォードの友で最愛の人、チャールズ(グード)との禁断のキスシーンも
ファンの心をわし掴み。


c0218664_0463449.jpg
BBCテレビドラマ『Criminal Justice 全5話 』(2008)
役名:ベン・クルター
演出:Otto Bathurst 他
共演者:ピート・ポスルスウェイト、リンゼイ・ダンカン
タクシー運転手を父に持つベンは、大学生。
ある夜知り合った女の子と一夜を共にし、彼女が死体で発見されたことから
容疑者として拘留される。イギリスの司法制度や警察体制の内幕を、
一人の若い普通の家庭に育つ青年の冤罪被疑ということから浮き彫りにする。
ベンの凄まじい被虐待キャラ演技炸裂!生々しくて痛々しくて震撼するほど。
本国でのRTS(Royal Television Society=王立テレビ協会)賞男優賞受賞。
BAFTA賞男優賞ノミネート。国際エミー賞男優賞受賞。



c0218664_101924.jpg
映画『Bright Star』(2009)
役名:ジョン・キーツ
監督:ジェーン・カンピオン
共演者:アビー・コーニッシュ
19世紀イギリスロマン派の詩人キーツ役。監督のいわば一目ぼれでキーツ役はベンに決定。
(カンピオン監督は『ピアノレッスン(1993)』でパルム・ドール賞を受賞したカンヌ映画祭史上未だ唯一の女性監督。)映画はキーツの伝記ではなく、恋人ファニー・ブローンをヒロインとした恋愛映画。キーツの豊かな人間性と成熟した人柄を表すべく、ベンにしては今までになくリラックスした演技。キーツの自然観を堪能できる美しい映像も見どころ。エンドロールに流れる5分に及ぶ『ナイチンゲールに寄す』の朗読は、ベンの抑えたしゃがれ気味のハスキーな声がセクシーに耳に残る。
(イギリスで昨年11月に公開。日本公開は2010年6月5日)。



― 追加 (2010年2月20日) ―


c0218664_4344160.jpg
舞台『 Cock 』(2009) Royal Court Theatre
役名:John
演出:James Macdonald
脚本:Mike Bartlett
共演:アンドリュー・スコット、キャサリン・パーキンソン
セクシュアリティをめぐる二人の男性と一人の女性の三角関係のエロティック・コメディ。
コメディの形をとりながらも、セクシュアリティを越えた一人の人間のアイデンティティとは何かを深く考えさせられるかなりの完成度の脚本。ベンが惚れたのもよくわかる。
The ultimate bitch fight と銘打つ3人の弾丸トークの応酬。パイン材で作られたバウムクーヘン状のステージはさながらスタジアム。ベンのセリフすべりのよさに目を見張り、捲くし立て長ゼリフと生でみる入り込み演技は息をのむばかり。見応え120パーセントの、笑うに笑うが山椒のような作品。



― 追加 (2010年3月24日) ―


c0218664_14151385.jpg

舞台『 The Pride 』 (2010) ニューヨーク Lucille Lortel Theatre
役名:Oliver
演出:Joe Mantello
脚本:Alexi Kaye Campbell
共演:ヒュー・ダンシー、アンドレア・ライズボロ
1958年と2008年。二つの時間軸を行ったり来たりしながら、ゲイであることの社会的立場に悩むオリヴァーを中心に、彼を実際は愛していながらそれを隠しながら生きていこうとするフィリップ。58年ではそのフィリップと夫婦であるシルヴィアは子どもの本のイラストレーター。オリヴァーは子どもの本の作家。家庭的しがらみで不動産屋を継ぐことになったフィリップはクリエイティブな仕事をする二人に違った意味のジェラシーも覚える。50年後の2008年。3人は50年前の仕事と願望が少し進化したかのような立場にいる。ゲイに対する世間の体制や目も進化している。そんな中、オリヴァーとフィリップはどう関係を築いていくのか・・・・・。

人間の内面の希求と愛が中心の作品。オリヴァーは自分の気持ちから逃げず、正直な生き方を選びたい。そしてシルヴィアはそのよき理解者。フィリップはどうしても社会の目に縛られ素直に自分の内面に向き合うことができない。その辺の気持ちのすれ違いや思うようにならない感情的な揺れから見境なく S☆X Addict となるオリヴァー役をベンは巧みに演じ、ヒュー・ダンシーもまたベンの演技に余すところなく応える。アンドレア・ライズボロも見事。
[PR]
by ulala1014cat | 2010-01-02 00:50 | 映画

『Cock 』 を観る ― おまけ

ベンと話す☆c0218664_11263227.gif
せっかく飛行機に乗ってまで観劇に行った私。3夜続けて行くからには一度はベンにも直に会いたい!と舞台後の出待ちを決行。でも3夜連続はさすがにストーカーみたいで自分でも気持ち悪いので、1夜めと3夜めだけにしておきました。

1夜めは、(昨年の Some Trace of Her の時もサインをもらったけどそれでも)すっごく緊張して、直前までどうしようか周りの状況をみてから決めようとドキドキしてステージドアの所へ行ってみました。
そこには(客席で私の対角線上に座ってじっとベンの演技を見つめていた)真面目そうな若い男の子が外で寒そうに一人で待っていたので「占めた。この感じならできる!」と思いその子の横に並びました。さてさて、ベンは出てきて話をしてくれるのだろうか・・・?

と、本当にいくつになっても女子高生のように心臓をばくばくさせながら待っておりますと、最初にPaul Jesson、Andrewと出てきて、ベンはKatherine と連れ立ってちょっと急ぐ様子で出てきました。
その男の子と私はささっとベンの方に駆け寄り、ベンは ‘おー、今日は出待ちがいるのか?’みたいにびっくりしてサッと男の子の持ってる台本にサインしてあげ、私にもしてくれようとしました。私のボールペン、早いうちからノックして構えていたので乾いちゃって色がでなかったみたいで、ベンは自分で持っていた要らないDMハガキみたいなのにぐじゅぐじゅって試し書きしてから台本に書いてくれました。

とにかくとても急いでいる感じがしたので、今日のところはあっさりと書いてもらうだけにしようと思い、それでも書いてくれている間に「とても感動しました。最後の方は泣きそうになりました。」と伝えると、ベンは「Yeah, it’s a little bit sad story!」とセリフのような音楽的な口調で答えてくれて、私が「Johnに共感を覚えました。」って言ったら「Oh,I’m glad you said that. Because some don’t・・・・」って一応会話が成立?横にいたKatherineも終始にこにこ。別れを告げて、二人は劇場のバーに消えて行きました。


2夜めは我慢して出待ちはしない予定。舞台を観る前に知り合いと劇場のバーで待ち合わせ。早めに着いた私は軽食でもとろうと席を探すと、な、なんとベンがAndrew、あと白髪の老婦人2人とテーブルで飲み物を飲んで楽しそうに談笑しているではありませんか!!!

私はちょっとあせって、見られまいと身を隠すようにベンを遠目に眺められる席を探す。この劇場の大きいメイン劇場でのもう一本の舞台と、Cxxkともに上演前で、バーはその前に腹ごしらえする人びとで混んでごった返しだったけど、ちょうどよい柱の影の斜めの位置に空席があり、私はそこに陣取って知り合いを待った。その間ちらちらベンをストーキングしながら・・・・・。ベンはスパークリングのミネラル・ウォーターを飲みながら、時折り例の首をくねっとかしげる仕草をしながら笑ってた。でもそれも5分くらいで、役者2人は舞台の準備で老婦人に別れを告げて楽屋の方に去って行きました。ベンはいつもの、背中をなでなでしながらのやさしくて深いハグを二人の老婦人に残して…。(あれはAndrewのおばあちゃんとその友だちか誰か?と勝手に推測)

もう、いつものことだけど、そのあとにとってもしあわせな空気が漂っていました。ステージにもステージ・ドアの周辺にもバーにまで幸せなオーラを振りまく我らがベン!なのでありました☆☆

舞台後にちょっとステージドアのところを見たらその時は5人くらいが待っていました。
が、私はじっと我慢でそのままホテルへ直行。


そして3夜め。舞台も白熱で感動もひとしお!
この夜は8人くらいがステージ・ドアのところで出待ち。
私はわざわざサインペンを買って、今回はちょうど発売になっていた『Words for You』のCDのジャケットに書いてもらうことにしました。私の前の人たちはブロマイドみたいなのに何枚もサインしてもらう人もいれば、カメラで写真も何枚も・・・・・!私は「おとといもらったのにまたきたの?とあきれられるかしらと心配していたのに、こんなのもあり?」とちょっとぶ然としたけれど、ベンは何も言わず淡々とサインしていました。人数10人足らずだからかしら・・・?(スターってファンのおもちゃなんだなってちょっと思った。)

さてとうとう私の番。舞台の感想をちょっと言って、これは切り札だからちょっとなあ・・・・・?とは思ったけど、本当のことなので「日本からこの舞台を観るためにわざわざ来ました。今夜で3日めです」と言っちゃった!するとベンは少し驚いた様子で「It must be a long journey!」とまたまたリズムのある音楽的なあのちょっと高い声で言ってくれたのです。この上なくやさしい口調だった ♪ それに酔いしれてボーっとしてしまい、はっきりとした言葉は覚えていないのが悔やまれるのだけれど、多分「3回も観ると色々感じるところもあるだろうね」みたいなこと言ってくれたのだと思う・・・・・ああ、せっかくだったのに判らなくて悔しい!

「What’s your name?」と聞いてくれて、「***」と答えるとすらすら書いてくれた。その間にも私「どの作品でもあなたの演技には感銘を受けています」みたいなことを言った気はするけど自分でも定かでない・・・。ベンが書いたのを返してくれたので、「Thank you so much!」と言って握手を求めて右手を差し出すと、な、な、何とベン様その手をくいっと引き寄せてハ、ハグをしてくれたのです♪♪♪ ベン、黒っぽいウールのロングコートを着ていて何だかコートごとふわっとしてほわっとして温かくて宇宙のエーテルに包まれるような大きな安心感に満ちたハグだった☆☆☆☆☆もうもう、夢心地・・・・・!!!

その場を立ち去りがたく、必死のことで「Good bye!」と言ってなんだか私ベンの方を向いたまま後ずさりで歩いたような気がする。ベンもそれを察知したのか、もう他の人にサインを始めていたのに、こっちを見てくれて、な、な、何と投げキッスをくれたのです♪♪♪ 「Good Luck, I mean for everything」という言葉も!(もおもお天にも昇る気持ち~~~~~*)
「何があっても生きていける!いや、今死んでもいい!」と、矛盾したバカなことを思いながら、地につかない足でホテルへの帰路に着きました。

そしてそして、まだまだおまけがあったのです!
サインしてもらってる間、舞い上がって、もらったサインを見ないで帰ってからのお楽しみにしておいたのですが、帰ってからものものしくジャケットを出しサインを拝もうとしたところ・・・!なんとそこには「To ***、with deep love BEN WHISHAW x 」と記してあったのです! ♪deep love ♪ 今回は deep とついている~~~!!ベンさまったらベンさま。ちゃんと押さえどころをわかってらっしゃる~?あの短時間に?さすがの機知とやさしさ☆☆☆ もうこれ以上惚れさせないでー。


*******
あまりの体験にちょっと浮かれてミーハー丸出し・・・失礼しました。
[PR]
by ulala1014cat | 2009-12-19 11:37 | 舞台

『Cock 』 を観る その7

役者の上手さ
c0218664_947242.gif
Ben Whishaw, Katherine Parkinson, Andrew Scott, Paul Jesson

すっごく実力が拮抗したキャストだったと思う。ベンも相手に不足なし、って感じ・・・。
もちろん、ベンの浮世離れした演技はどんなに上手い役者とも違う次元のものなので、そのベンの演技に他の役者も引っ張られて、普段でもハイレベルな演技力に加えてそれ以上のプラス α が加わった舞台になっていたと思う。(褒めすぎかしら?・・・笑)

W 役 Katherine と F 役 Paul は以前ここ同じロイヤル・コートの『Seagull かもめ』でも共演したらしい。(上演台本のプロフィールより)。そして Katherine はこのほど、 Best Comedy Actress Award をもらったらしい。
テレビの 人気番組 『The IT crowd』 というのでもとってもいい味出していたそうです(ITの会社を舞台にしたコメディで、YouTubeでちょっと断片が観られる)。

ベンも、BBCのドラマ『クリミナル・ジャスティス』で国際エミー賞に輝いたし、おめでたい☆

プロフィールによると、Andrew Scott も 舞台ではオリヴィエ賞、 アイルランドのFilm&TV Award で男優賞を受賞している。今度、BBCの 『Naked Lennon』 という作品にポール・マッカートニー役で出るらしいです。

イギリスの Gay 事情 
一番驚いているのは、M の父 F の、息子に対する寛大さ!
まあ、7年間同棲した相手と別れることになるか否かの、一人息子の一大事に駆けつけるわけだし、M の母親も亡くなって一人暮らし、という設定なので思いやりも深くなっているのだろうが、あんなにも‘Gayのカップル’ということに偏見がなく寛大なのか?と、びっくりした。「ノーマルな生活が・・・・」とか「本当に血のつながった孫が・・・」というようなセリフも出てくるけれど、「私は本当に二人(我が息子とJohn)が幸せになるのを望んでいる」というのが言葉からも言外にも感じられる。

と書いて気づいたけれど、やはりこれも作者 Mike Bartlett のひねりなのかもしれない。本当はイギリスも社会として偏見はまだまだあるけれど、この父親を通して踏み絵のように試そうとしているのかも・・・・・?

(どなたか、Gay事情に詳しい方、ご存じでしたら教えてください。)


毎日違う観客のバイブ
今回、幸運にも3夜連続して同じ芝居を観ることができた。
毎日、客層も微妙に違うし、それによる役者の乗りも違う、役者同士のアンサンブルのバイブも違う。それ自体も面白かった!

客層は、一日めは、若い客が多く、(私も初めてだったし)、何となく笑いにも遠慮があるように思った。総じて一番笑いが少なかった。2日めは、ゲイらしきカップル、年配の男性が多く、笑うポイントが絶妙だった。最後のカーテンコールで、「ブラボー!」が出た。3日めは、男女ともに年配の連れ立った二人連れ、一人で来ている演劇ファン、演劇人らしき人たちが多く、とにかくよく笑って、S☆Xシーンでももうものすごい笑い方だった。
カーテンコールでも、ヒューヒューと囃す声(大向うがうなった感じだった)。

ベンの演技も前2日と3日めが、(私には)明らかに違って感じられた。前2日はちょっと甘えて甘ったるい感じの演技だったが、3日めはちょっと突き放してふてくされた感じの演技。ふさぎ込んで泣く時もかなり深く入ってしまっていた。全体で40回くらい上演するので、毎回色々と試し甲斐はあるだろうなあ、と思った。またそうしないと自分でもつまらないのだろうと・・・・・。

公演=大成功!
会場を後にする時の気持ちは、どこかのレビューでも書かれていた、若い才能が結集!作者と役者と演出家の絶妙のアンサンブル!パイン材で作られた客席さながら、IKEA の家具さながらの爽快感☆だった。

*****
いやー、こんなに満足感の得られる舞台、役者ぞろいの舞台がたったの15ポンドで観られたイギリス演劇界の懐の深さにも感銘を受けずにはおられない稀有な体験をさせてもらいました!
[PR]
by ulala1014cat | 2009-12-19 09:56 | 舞台

『Cock 』 を観る その6

泣いちゃうラスト
c0218664_21214457.jpg
この写真は三幕の最後の方の、W があきらめて去った後、M が John の機嫌をとりなしてやり直しを持ちかける場面。でも、私が観た日(11月25~27日)はこのように John は顔を上げてはいなかった。もうずっと頭を抱えて鼻をずるずるしてうつむきっぱなし・・・。時間にするとかなりの時間 下を向いていたのではなかろうか・・・?(この写真が撮られたのは、プレスナイトの日。確か11月19日。舞台は生もの。どんどん進化していく・・・・・)

M がデザートの用意をして(或いはいたたまれず身を隠し)キッチンにいる間から、W と F にこれからどういう道を選ぶのか、平たく言えば M と W のどちらとやっていくのかの人生最大の決断を迫られる。M が戻ってくるが、チーズケーキどころではない場の雰囲気・・・・・。

もう John の口は貝のように開かない。他の3人固唾をのんで John の口から出る言葉を待つが、とうとう何も出ては来ない。

W はとうとう業を煮やし、去ろうとする。「帰る前にお願い!一度でいいから私を見て!」との心底の懇願にも John は応えようとはしない・・・・・。後ろ髪を引かれるように行ってしまう W。
(この辺、W 役のキャサリンも渾身の演技!)
それでも下を向いて鼻をすすっているだけの John。頭を上げることはできない。

気まずい雰囲気に F が M に「私は帰った方がいいかい?それとも泊まっていこうか?」と聞く。M は「泊まっていって」と頼む。M と John 二人にした方がいいと別室に去る前に「私は二人とも愛してるからね」と言葉を残す。

二人になって M は John に「子どもがほしかったら、色んな手段はあるよ」とか、John がW と夢見たことの提案をあの手この手で持ちかける。やさしくしてみたり、おどけてみたり・・・。
それでも John は泣いたまま。どうしても自分で答えを出すことはできそうにない。

少しして、「頼むから奥の部屋に引っ込んで、僕を一人にして考えさせてくれないか?その方がよく考えられそうだから・・・」とやっとのことで言葉を発する John。でもまたすぐに頭を抱えてうつむく・・・・・。

M もわかっていて、「それが君の genetic laziness (遺伝子学的怠惰さ)なんだよ」みたいな決定打。それでも、次の瞬間には John が顔を上げてここに残ると言ってくれるのを期待もしている。

終盤 M のこの期に及んで無粋なセリフ。「この部屋を出る前にクッションを持って、電気を消すのを忘れないように・・・」(John を奮い立たせるためにわざとなのか、M の几帳面さを強調するためなのか・・・。)

そしてM 自ら 「Yes」 と John が返事した真似 ・・・・。John の応答はなし・・・・・。
M  「Say it(そう言って)」・・・・・。(もうすでに M 役のアンドリューの目にも涙。)
(それから何度もニュアンスを変えた) Say it. (何度も何度も・・・。) Say it. Say it. ・・・・・・・ 
(もう、この辺 観客の胸もつぶれそう!) ・・・・・ Say it.
・・・・・・ Say it. ・・・・・(最後の) Say it.

(幕=lights off)

役者の上手さについて語りたいので、まだつづく・・・
[PR]
by ulala1014cat | 2009-12-10 21:35 | 舞台

『Cock 』 を観る その5

S☆Xシーンの大笑い
さて、題名 ‘Cock’ のこの舞台の最大の見せ場?John と W のセックスシーンだが、とにかく笑わせてくれる。
まず、ステージに対角線上に立っている二人が徐々に距離を縮めて近づいていく過程で、数々の小憎い表現の連続。ピロー・トークのはずが、観客はいつのまにかそれも忘れ、二人のスタンダップ・コメディのような絶妙なやり取りに乗せられて興じるのである。そうしながらもそれが艶めかしい場面だというところにも戻ってこなくてはならない・・・(この辺りは脚本が白眉)。その切り替えもたたみ掛けも言葉選びも絶妙なのである。この辺は脚本の上手さに加えて、演出家と役者のそれぞれの技量の最大のコラボレーションといったところだろう・・・☆
c0218664_148170.jpg


John 今まで全く男性の身体しか見てこなかった。でも今、今この瞬間を何と言ったらいいんだろう?
W   何って?
John 何というか、とにかくすてきだ!
W   ‘Travelodge トラベロッジ’ みたいな感じ?適当に心地よくってお手軽なホテルの部屋に着いた!みたいな?
John 違う!形だよ!そこから何かを感じる・・・!
W   よかったら触っていいのよ。難しかったら、ビギナーズガイドをひも解くように・・・。
でも・・・。繊細に・・ ね・・・。
John そ、そんなにヘアーがあるものだとは思わなかった・・・
W   多い方じゃないわ・・・
John 違う、そういう意味じゃなくて・・・・
W   もし何なら、私を男性と思ってトライしてみても構わないわ・・・その方がやり易かったら・・・・
John いやそういうことじゃない!・・・どう言ったらいいんだろう・・・・?・・・・・う~ん・・・・
W   AAAHHH
John えっ? 今のはいい意味のaaahhh なの? それとも悪い意味?
W   いい意味よ。今のはちょっと・・・何ていうかあなたのその・・・今、具体的には何をしようとしたの?
John 自分でもわからない・・・
W   違うわ、あ、止めないで・・・。止めないで!ちょっと変わってるけどそんな意味で言ってるんじゃないの。ただ、何だか私、科学の実験台になったような気がしてきた・・・。あなた、私の身体のどこがどう 反応するのか刺激を与えながら探っているような・・・・うぅぅ~・・!
John  じゃ、こんな丸描くとかは・・・
W    丸?・・・・・いいわ。いい!
John  じゃあ、これは・・・?

・・・・・・・・・・ 
などなどと、もう可笑しい会話は続くのでありますが、ここに延々と全部載せてしまっていいものかどうか・・・?この後、in とか、hard とか、up とかのキーワードが出てくるほか、もう3箇所くらいの爆笑描写の山場があります。
とにかく洒落ていて、小憎い会話センスには脱帽です♪

ベンと W を演じるキャサリンが、このセリフを大真面目に演じている中、合間、合間に観客の大爆笑が入るわけだが、その集中力たるや如何ほどのものかと思う。涼しい顔をしてあれだけの笑いを取るのも脚本もさながら、さすがの演技力 + コメディ・センスである ♪♪♪


つづく
[PR]
by ulala1014cat | 2009-12-10 14:11 | 舞台

『 Cock を観る 』 その4

シンプルな装置と演出
c0218664_16471948.jpg
装置と小道具が全くないというのはお伝えしましたが、音楽も全く流れません。照明も最初から観客席もステージもてかてかに電気を点けたままで客席は明るく、観客の顔もばっちり見えたまま。スポットライトもなければ、明暗やカラーでニュアンスをつけるという演出も一切ありません。カーテンのようなもので覆ったり、仕切ることもありません。とにかくむき出しの明るいステージにただ役者がいて演技し、あるのは、ひとつの‘ポ~ン’というチャイム音が唯一場面転換の合図であり音響効果。

セリフでも、John が Kiss me と言ったあとも、実際にキスはせず、少しの間の後でThank you という言葉が返って、観客は、ああ、したのだ… ということがわかります。(実際、M とも W ともチュッ、チュッと立て続けに軽く3、4回するのは1回ずつあったけれど、ディープなものは会話上だけ。)

M がキッチンで料理の用意をしていることになっている間、「今日の料理には赤がいいか、白がいいか」などとの会話のあと、John が Wと F にワインを注ぐシーンもあるけれど、注ぐジェスチャーもなければ、グラスを掲げて口に運ぶなどの身振りもありません。コートの脱ぎ着もただ会話上だけで、実際コートも着ていません。

それだけに、観客のイマジネーションは大いに膨らみ想像の世界を楽しむことができます。


現代的センスあふれるセリフ、アイロニカルな会話

M に好きになった女性はどんな人なのかと聞かれ、John は苦し紛れにShe is manly と答える。‘manly=男っぽい’――John の M を傷つけたくないやさしさと、裏返せばことを荒立てたくない、ずるさからくる緩衝材としての嘘だったのだが、それがあとあとまで F(Father)も含み大笑いを巻き起こす。

c0218664_18352134.jpg「男っぽいって?背が高くて手が大きいとか?肩幅が広い?Penisでもあった?」(観客大爆笑!)と M に問いつめられる。John はもうこの段階で自分の発した言葉への責任は放棄している。
W が会食にやってくる。「ご免なさい。男っぽくしようと頑張ったんだけど、やっぱり頭は剃れなかったし、選んだGパンもこんなへんなのよ!」と申し訳なさそうでもあり半ばやけでもある。(無論、実際の服装はフェミニンなワンピースのままである。)

その他、John が W と将来の夢を語り合う中に「パリに旅行して、家を探して IKEA の家具を二人で選びに行って、最初の子どもがJackで次の子がCatherineでクリスマスには丸いテーブルに孫もみんなで集まって・・・・・」というのが出てくる。(およそ今までのベンの役柄からは想像できない家庭的な会話で新鮮だった。)

John が M への不満をぶちまけ、W の良さを叫びまくるシーンでは、「彼女の料理は母親から伝授された心こもったもので、君が作る気取ったGuardian(新聞の一紙)のレシピからなんかじゃない!」とか、M の「君の話で僕の首はエクソシストのように180度回転しちゃったよ」という言葉。ジム・ヘンソンの『ラビリンス』やBlue Peter という(ピンポンパンのような)子ども向け番組の‘ルド’というキャラクターの名まえが出てきたりもする。

最後の方の、決断を迫られた John がどうしても答えを出せないでいる時、料理と称してキッチンに姿を隠していた M が、悩み崩れる John を尻目に困り果てている W と F のところに「デザートのチーズケーキができた」と持ってくる。そのセリフも「これは John の大好物だからどんな不利な状況のときも、絶好のワイロなんだ」 というもの。でも・・・・・。そのワイロは今回は功を奏するのだろうか・・・・・?


つづく
[PR]
by ulala1014cat | 2009-12-09 16:51 | 舞台

『Cock 』 を観る その3

題名" Cock ” ならではを象徴するセリフ、キュンとくるベンのセリフc0218664_17373228.jpg
さわりは、John が M に<浮気>話を切り出すところから始まる。それがこともあろうに<女性!>ということで、M のショックは幾ばくかと思うが、John としてみれば「こうなっちゃたんだからしょうがない。かえって新しい世界が拓けて自分はわくわくしている」くらいに思っている。でも、M のことを好きなことには変わりはない。それが解っていて M がいちゃいちゃしようと近づくと、Johnは「近づかないで!距離を保ってそこに置物の犬のように立ってて!」とか、「僕のために服を脱いで身体をもう一度よく見せてみて」などとねだり、自分の M への気持ちを客観的に見極めようと努める。「おしりの引き締まったその部分が好き」とか、その時、M のあそこが反応して、“象みたい”とエロい状況になってきたりして結局冷静な判断はできない。c0218664_17405693.jpg(この辺りも全てセリフのみで進行し、実際に服を脱いだりはしない。)

形勢が不利になると、上目使いに”Kiss me” と M に甘えてみたり、W が「あなたみたいな人、どうして好きになっちゃったのかしら?!」というくだりがあって、John はすかさず(ちょっと鼻にかかったような声で) ”my eyes!” とはさむ。「目なんだ!他は特にハンサムとは言われないけど、目がいいってみんな言うんだ!」と憎いことを言ったり、M に、「言っとくけど、君は自分で思っているよりいい男じゃないよ。僕がいてラッキーなんだよ、わかってる?」などとしたたか。見た目にゲイらしい服装も化粧もしていない分、このような会話でコケティッシュさ、チャーミングさを醸し出していた。
セックスでは M とはそれほどよくなかったということなのか、W とのセックスがよかったと「彼女のvagina を触ったり見たり・・・それが歓びだ」みたいなことを大声で叫ぶJohn。
この辺全体を題して ultimate bitch fight!(究極のメス犬対決!=痴話げんか)

c0218664_2083727.jpgさて、クライマックス?の W とのセックスシーンだが、観客はここでも度肝を抜かれる。
先に述べたように家具は一切ないので当然ベッドもない。会話だけで、徐々にたたみ掛け、盛り上がりは、丸いステージに対角線上に相対して立っている位置から、二人ゆ~っくり、ゆ~っくりとリズムを合わせて横にスウィングしながら、次第に弧を縮めていく。会話もゆ~っくりたゆたうように W が女性経験初めての John を導いていく。

そして最後の瞬間はおでこをくっつけながら、ahh とか oh とか yes!の短い言葉。
その合間に大笑いの会話が入る。

つづく
[PR]
by ulala1014cat | 2009-12-08 19:37 | 舞台

『Cock 』 を観る その2

c0218664_20261198.jpg一幕: M(Man)とJohnの関係が見えてくる。そこに女性の存在が現われたと知らされる。

二幕: W(Woman)を交え、どちらを選ぶか、三人でアパートで食事しながら話をしようということになる。W との関係の回想(再現)。クライマックスの 'Cock' を象徴するともいえる John と W とのセックス。

三幕: 会食に M の父 F(Father)もやってきて、John の決断が迫られる。プライベートなことに父親まで呼んだ怒りで、今まで我慢していた John の全ての不満が噴き出す。
     
・・・・・・・・・・

M は料理も得意で色々なことにきちんとしていて、ちょっとだらしない John のことを弟扱いしている。John はその関係に居心地の悪さを感じ始めていて、ちょっと距離を置くことにしたときに、ゲイだと思っていた自分が初めて W(女性)を好きになる。W とは知り合って二週間。John は放っておけないコケティッシュな魅力を持っているらしく、M からは’Puppy’、W からは 'Sugar' と呼ばれる。

M とは七年めの浮気(?)ともいえるのだろうか。倦怠期。上下関係への嫌気。女性の身体を初めて知った歓び。M とは考えもしなかった、家も買って家族も持ってと・・・将来への希望。だが、知り合って二週間で云わば、未知の世界へ飛び込んでしまっていいのだろうか?

何もかも完璧に近く、頼りになって、身体の every inch さえも好きな M への気持ちは今も変わらない・・・・・。七年間の同棲で情も移っている。でも、やさしくて、自分を立ててくれて身体の相性も合って家族を持っても幸せになれそうな W との将来も捨てがたい・・・・・。その狭間で揺れる John。


ベンの演技

例えば10行以上ある長ゼリフも、とんでもなくリズムがあって調子があってカラフルで字で見ると黒々しているところが、ベンがしゃべると、とにかく立体的で七色どころか十色くらいに感じられて音楽的で絵画的。そこだけでも小宇宙!!!その一瞬に地球の裏側にさえ行って帰ってくるくらいの演技!

全体的に彼の特徴である、(どこかで‘バターのよう’とも形容された)ちょっとかん高くなめらかで艶のあるすべりのいい声を堪能することができる。(私は‘ベルベットのよう’と思っている)

口角泡をとばし早口で捲くし立てても、割舌(articulation)は完璧で、言いよどむどころかまだまだ余裕がある感じ。溜めも、間も、抑揚も、起伏も、低い声でのつぶやきも、沈黙の表情も、相手との呼吸もどれをとっても絶品!

この John もベンがやらなければ、普通の若いだめ男があんなに深く悩むのがあそこまでリアルすぎるほどリアルには伝わってこなかったと思う。(ある一瞬、私はいつの間にかハムレットの独白と重ね合わせていました。)

・・・・・・・・・・

このベンの演技の上手さを讃えるのに色々言葉を選んでみたけど、充分に言い当てられるのが見つからない!
amazing, marvelous, incredible, wonderful, fabulous, awesome, awful, insane, mad, magical, crazy, ridiculous, tremendous, fantastic, lunatic, frantic, frenzy・・・・・これらの言葉を総称して、神がかり、宇宙的とでも言ってしまった方がいいのか・・・? 自分で言葉を作って ‘treBENdous’ とでもしておこうか・・・・・?
それほどこの世のものとは思えない、今までどこでも見たことのない至上の演技 ♪♪♪

つづく
[PR]
by ulala1014cat | 2009-12-07 21:02 | 舞台

ベンのロンドンの舞台 『Cock』 を観る その1

色々と書きたいことはあるのですが、今日のところは全体像とあらましを・・・・・

c0218664_10301282.jpgすごく完成度の高い脚本でした!
(9日で書いたとのことで、勢いもあり・・・・・)
全三幕。1時間半ちょっと。構成もしっかりしていて、しゃれて気の利いたセリフ満載。
役者の上手さもあり中盤ダレることもなく
笑って笑って、最後泣いて・・・・・あっと言う間の1時間半 ♪

ベンは、その間一度も袖に引っ込まず、出ずっぱり。セリフも4人の出演者がいる中で半分以上はベンが語っているのではないかというくらい次から次へと滔々とセリフを捲くし立てる 私が求めていたスタイル!

演劇の原点!というほど簡素な舞台。
パイン材で円形に作られた3段のひな壇が客席。(客席数約80席程度?)
その間を3ヶ所、バウムクーヘンのように階段のところが切れていて、
2ヶ所 袖(兼 出入り口)となる通路がある。

そのクーヘンの穴部分=緑の丸いマットが敷かれた役者が演技するスペースは、大きさでいうと相撲の土俵よりも小さいくらいかもしれない。なので、3回観たうち3回とも一番下の段の通路近くに座った私は、出演者に手が届きそうなくらいの近さで観ることができました。
その距離80cmくらい・・・・・。
(ベンが観客側を向いていれば唾もこっちに飛んできたでしょう・・・笑)

それから一番の驚きは、装置、家具、小道具などが一切ないこと。
役者は身ひとつ。着ている衣装のみが唯一、役のキャラクターを物語っている。
終始立って演技をして、役者間の間(スペース)とセリフのみで状況を表現する。
(ベンは、頭抱えて座り込んだり、床に寝っ転がって悩むシーンがある)

――――――――――

ベン扮する John は、仕事は何をしているのかわからない(多分、現代的なネット系?と勝手に推測)。風来坊っぽい柄ものシャツに黒い細身のGパンにスニーカー。髪はボサボサ。

7年間一緒に暮らしているらしい、John の彼 M(Man)は、ブランドものらしいシンプルな仕立てのいい紺のシャツにブルージーンズ+茶の革のベルトに革の靴。髪も短くきれいにカット。ちょっとリッチな証券マンというステータスを物語っている。ちょっと高そうな二人で住んでるフラットも彼の持ち物らしい。

知り合って二週間らしい彼女 W(Woman)は、グレーがかった茶の地に白の水玉のシフォン・ジョーゼットのワンピース。髪はきれいにアップにして、靴はヒールのない、甲に花のコサージュ的飾りの付いたフェミニンなもの。23歳で一度結婚して2年ですぐ離婚して、以前はシティの観光ガイドをしていたが、今は学校のteaching アシスタントをしているという設定。28歳というのがセリフから判ってくる。

*****
"Cock"とは男性のあそこの部分のこと。これを堂々とタイトルにするというだけでも、作者の洒落と風刺精神が伺える。
さて、お話はこの7年間の同棲でどうやら倦怠期を迎えて、John がちょっと M と距離を置きたくなった矢先、初めて女性 W に惹かれ関係を持つところから展開していきます。

つづく

"Cock"
Director: James Macdonald
Written by Mike Bartlett
Casts: Paul Jesson, Katherine Parkinson, Andrew Scott and Ben Whishaw
13 Nov - 19 Dec
JERWOOD THEATRE UPSTAIRS
The Royal Court Theatre
[PR]
by ulala1014cat | 2009-12-06 11:44 | 舞台