イギリスの俳優ベン・ウィショーの情報やベンについて。映画, 文学、美術、音楽、自然・・・ベンに通じると思われる美しいものすべて。副題はジョン ・ キーツの詩「エンディミオン」冒頭 より
by ulala1014cat
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『 Cock を観る 』 その4

シンプルな装置と演出
c0218664_16471948.jpg
装置と小道具が全くないというのはお伝えしましたが、音楽も全く流れません。照明も最初から観客席もステージもてかてかに電気を点けたままで客席は明るく、観客の顔もばっちり見えたまま。スポットライトもなければ、明暗やカラーでニュアンスをつけるという演出も一切ありません。カーテンのようなもので覆ったり、仕切ることもありません。とにかくむき出しの明るいステージにただ役者がいて演技し、あるのは、ひとつの‘ポ~ン’というチャイム音が唯一場面転換の合図であり音響効果。

セリフでも、John が Kiss me と言ったあとも、実際にキスはせず、少しの間の後でThank you という言葉が返って、観客は、ああ、したのだ… ということがわかります。(実際、M とも W ともチュッ、チュッと立て続けに軽く3、4回するのは1回ずつあったけれど、ディープなものは会話上だけ。)

M がキッチンで料理の用意をしていることになっている間、「今日の料理には赤がいいか、白がいいか」などとの会話のあと、John が Wと F にワインを注ぐシーンもあるけれど、注ぐジェスチャーもなければ、グラスを掲げて口に運ぶなどの身振りもありません。コートの脱ぎ着もただ会話上だけで、実際コートも着ていません。

それだけに、観客のイマジネーションは大いに膨らみ想像の世界を楽しむことができます。


現代的センスあふれるセリフ、アイロニカルな会話

M に好きになった女性はどんな人なのかと聞かれ、John は苦し紛れにShe is manly と答える。‘manly=男っぽい’――John の M を傷つけたくないやさしさと、裏返せばことを荒立てたくない、ずるさからくる緩衝材としての嘘だったのだが、それがあとあとまで F(Father)も含み大笑いを巻き起こす。

c0218664_18352134.jpg「男っぽいって?背が高くて手が大きいとか?肩幅が広い?Penisでもあった?」(観客大爆笑!)と M に問いつめられる。John はもうこの段階で自分の発した言葉への責任は放棄している。
W が会食にやってくる。「ご免なさい。男っぽくしようと頑張ったんだけど、やっぱり頭は剃れなかったし、選んだGパンもこんなへんなのよ!」と申し訳なさそうでもあり半ばやけでもある。(無論、実際の服装はフェミニンなワンピースのままである。)

その他、John が W と将来の夢を語り合う中に「パリに旅行して、家を探して IKEA の家具を二人で選びに行って、最初の子どもがJackで次の子がCatherineでクリスマスには丸いテーブルに孫もみんなで集まって・・・・・」というのが出てくる。(およそ今までのベンの役柄からは想像できない家庭的な会話で新鮮だった。)

John が M への不満をぶちまけ、W の良さを叫びまくるシーンでは、「彼女の料理は母親から伝授された心こもったもので、君が作る気取ったGuardian(新聞の一紙)のレシピからなんかじゃない!」とか、M の「君の話で僕の首はエクソシストのように180度回転しちゃったよ」という言葉。ジム・ヘンソンの『ラビリンス』やBlue Peter という(ピンポンパンのような)子ども向け番組の‘ルド’というキャラクターの名まえが出てきたりもする。

最後の方の、決断を迫られた John がどうしても答えを出せないでいる時、料理と称してキッチンに姿を隠していた M が、悩み崩れる John を尻目に困り果てている W と F のところに「デザートのチーズケーキができた」と持ってくる。そのセリフも「これは John の大好物だからどんな不利な状況のときも、絶好のワイロなんだ」 というもの。でも・・・・・。そのワイロは今回は功を奏するのだろうか・・・・・?


つづく
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by ulala1014cat | 2009-12-09 16:51 | 舞台
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